56.収益・費用の繰り延べって何ですか?
支出額と費用額、収入額と収益額が会計期間的にズレが生じることがあります
えみりん「例えば6/1に向こう1年間分の地代を払ったとするでしょ。」
すだっち「はい。」
えみりん「でも会計期間は1/1~12/31の1年だとすると、費用のズレが生じるんだよ。」
すだっち「はい?」
えみりん「つまり、当期は12/31までなのに全てを費用としてもいいのかってこと!」
すだっち「6/1に向こう1年間分の地代を払ったということは、翌期の5/31まで計算上ズレてしまうんですね。」
えみりん「そう。翌期の分まで費用を支払ったり、翌期の分まで収益を得たりしたときは繰り延べという作業が必要になるんだよ。」
すだっち「はい。」
えみりん「それじゃあ今回も問題を見てみてね!」
【問題1】費用の繰り延べ
決算日をむかえ、支払手数料120,000は2009年4/1にむこう1年分を前払いしたものである。なお、当期は2009年1/1~12/31までの1年間である。
【解答】
えみりん「これは当期中に翌期の分まで先に払ったときの問題だよ。翌期の分は、当期の費用から差し引いて翌期に繰り延べるんだよ。仕訳の基本形を見てね。」
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(借)前払費用 ○○○ (貸)「費 用」 ○○○ |
えみりん「翌期の分は前払費用(資産)勘定で記帳するんだよ。この問題の場合は、4/1に1年分を支払ったのだから、3カ月分が繰り延べになるんだよ。」
| (借) | 前払手数料 30,000 | (貸) | 支払手数料 30,000 |
えみりん「じゃあ次の問題を見てね。」
【問題2】費用の繰り延べの再振替
当期は2010年1/1~12/31までの1年間である。2010年1/1当期首において、前期末に繰り延べた前払手数料30,000の再振替を行う。
【解答】
えみりん「費用を繰り延べたら、翌期首に前払費用勘定から費用に振り戻す再振替仕訳が必要になるよ。繰り延べた分を再振替するんだよ。」
| (借) | 支払手数料 30,000 | (貸) | 前払手数料 30,000 |
すだっち「なんか、繰り延べた時の仕訳の勘定項目がひっくり返った感じですね。」
えみりん「じゃあ次は収益の繰り延べの問題を見てみてね!」
【問題3】収益の繰り延べ
決算日をむかえ、受取利息240,000は2009年6/1にむこう1年分を受け取ったものである。なお、当期は2009年1/1~12/31までの1年間である。
【解答】
えみりん「当期中にもらった翌期の分は、当期の分から差し引いて翌期に繰り延べるんだよ。仕訳の基本形を見てね。」
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(借)「収 益」 ○○○ (貸)前受収益 ○○○ |
| (借) | 受取利息 100,000 | (貸) | 前受利息 100,000 |
えみりん「収益の繰り延べも分かったかな? じゃあ次の問題を見てね。」
【問題3】収益の繰り延べの再振替
当期は2010年1/1~12/31までの1年間である。2010年1/1当期首において、前期末に繰り延べた受取利息100,000の再振替を行う。
| (借) | 前受利息 100,000 | (貸) | 受取利息 100,000 |
えみりん「収益を繰り延べたら、翌期首に前受収益勘定から収益に振り戻すんだよ。」
すだっち「ところで利息を受け取った場合の勘定項目は、前受利息と書いた方がいいんですか? 前受収益ではダメなんですか?」
えみりん「どっちでもいいんだけど、簿記検定試験では指示のある方でやったほうがいいわよ。」
すだっち「わかりましたー。」
