AX 簿記3級.com - 53.有形固定資産の償却って何ですか?

簿記3級.com - 53.有形固定資産の償却って何ですか?

日商簿記検定三級の取得ガイド!
2012年5月18日(金) 19:36 JST

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53.有形固定資産の償却って何ですか?



固定資産の価値の減少を帳簿上に反映させます

すだっち「固定資産というものは、時間の経過とともに価値が下がるということですよね。」
えみりん「大概の有形固定資産は、使ったり時間の経過で価値が下がると考えるのよ。建物・備品・車両運搬具など、使えば使うほどボロくなってくるしね。」
すだっち「その価値が下がった分を帳簿に記していくんですね。」
えみりん「価値が減少することを減価と言い、決算においてその下がった価値を帳簿に反映させることを減価償却と言うんだよ。この減価償却として計上する費用を減価償却費(費用)と言うんだよ。」
すだっち「でも土地は使ったからといって価値が下がるわけではなく、その時の社会情勢で価値が変わりますね。」
えみりん「だから基本的に土地は有形固定資産ではあるものの、減価償却の対象にはならないんだよ。」
すだっち「減価償却とは、会計上、費用として考えて固定資産の実質価値を表すんですね。」
えみりん「ところで簿記3級では減価償却費を求めるのに定額法という方法を用いて計算するんだよ。定額法とは、同じ割合で価値が下がるという考え方なの。使い始めの1年も、その次の1年も減価は毎年同じものとして考えるんだよ。」
すだっち「取得減価から残存価額を差し引いて、使える年数(耐用年数 ※税法で一律に定められています)で割って1年間の減価償却費を割り出します。」
えみりん「残存価額とは、耐用年数を過ぎても残る価値のことだよ。例えばパソコンの耐用年数が4年だとするでしょ。4年過ぎてもそのパソコンを使っていたとして、実際に使ってるんだから価値を0円にするわけにはいかないでしょ。」
すだっち「なるほどー。因みに僕の価値はどれくらいですかね?」
えみりん「うーん、わかんないけど耐用年数は少ないかもね。」

1年間の減価償却費=(取得減価-残存価額)÷耐用年数

えみりん「減価償却の記帳は直接法間接法と2種類あるよ。直接法とは有形固定資産の勘定を直接減らすので、有形固定資産の勘定は常に実質価値を表すことになるんだよ。」

(借)減価償却費 ○○○   (貸)備品等の有形固定資産 ○○○

えみりん「そして間接法とは、減価償却費の相手勘定を減価償却累計額として、資産のマイナスを意味するんだよ。計算自体は直説法と変わらないけど、考え方が違うの。間接法の場合は直接資産の価値を減らすのではなくて、価値の減少分を別の勘定で記録していくということなんだよ。」
すだっち「ん? なんか分かったような分からないような・・・。」
えみりん「じゃあ、問題を見てみてね。簿記の学習は問題を解きながら内容を理解していってね。」

【例題 1】
決算につき、取得減価¥1,000,000、残存価額は取得減価の10%、耐用年数5年の備品の減価償却の仕訳を直説法・間接法それぞれ仕訳をしてください。

【解答】

【直説法】
(借) 減価償却費   180,000         (貸) 備品      180,000
【間接法】
(借) 減価償却費   180,000         (貸) 減価償却累計額 180,000

えみりん「1,000,000(取得減価)-100,000(残存価額)=900,000、
900,000÷5=180,000(減価償却費)ってことだよ。」
すだっち「1年間に¥180,000価値が下がるってことですね。ところで期中に固定資産を購入した場合はどうするんですか?。一年使ってないわけだし・・・。」
えみりん「その場合は月割り計算するんだよ。次の問題を見てね!」

【例題 2】
決算日(12/31)につき、当期の5/1に購入した備品の減価償却の仕訳を間接法で仕訳をしてください。(取得減価¥5,000,000、残存価額は取得減価の10%、耐用年数5年とします)

【解答】
(借) 減価償却費   60,000         (貸) 減価償却累計額 60,000

えみりん「5/1に購入したということは、8ヶ月使うことになるから、一年分の減価償却費の三分の二を計上すればいいんだよ。
(500,000-50,000)÷5×8ヵ月÷12ヶ月=60,000 」
すだっち「12ヶ月分の8ヶ月は三分の二だから、90,000(1年分の減価償却費)の三分の二を計上すればいいんですね。」