9.当座借越って何ですか?
不渡りを回避する為の制度です
えみりん「今回は当座借越についての講義よ。」
すだっち「はい。」
えみりん「前回の講義の最後の方で、すだっちが小切手の不渡りをだしたけど、これを回避することができるの。」
すだっち「ほう、興味深いですね。」
えみりん「通常は当座預金の残高を超えた小切手を振り出してしまったら不渡りになってしまって大変なことになってしまうんだけど、この不渡りを避ける為に銀行と結ぶのが当座借越契約なの。この契約を結んでおくと、万が一当座預金額を超えてしまっても限度額までなら銀行が立て替えておいてくれるの。当座預金残高を越えた部分を当座借越というのよ。」
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当座借越とは | 銀行が立て替えておいてくれる、当座預金額を超えた部分です |
えみりん「当座借越についての仕訳は二勘定制と一勘定制があるんだけど、まずは二勘定制からみていくよ。」
すだっち「はい。」
【例題1】
横浜商事は神奈川物産から商品500,000円を仕入れ、代金は小切手で支払った。なお、横浜商事の当座預金残高は400,000円で、銀行とは限度額200,000円の当座借越契約を結んでいる。
| 【解答】 | ||||
| (借) | 仕 入 500,000 | (貸) | 当座預金 400,000 | |
| 当座借越 100,000 | ||||
えみりん「当座預金残高を超えて小切手を振り出したら足りない分を当座借越(負債)勘定で補う形になるの。これは負債よ。」
すだっち「はい。」
えみりん「今度は当座借越を返済した時の場合よ。」
【例題2】
【例題1】の後で横浜商事は、埼玉物産に対する売掛金300,000円を埼玉物産振出の小切手で受け取って、すぐに当座預金に預けた。
| 【解答】 | ||||
| (借) | 当座借越 100,000 | (貸) | 売掛金 300,000 | |
| 当座預金 200,000 | ||||
えみりん「まずは銀行へ負債(当座借越)を返済するの。そして差額が当座預金残高になるのよ。」
すだっち「はい。」
えみりん「今度は一勘定制をみていくよ。一勘定制では、当座(資産・負債)勘定をだけで処理するの。【例題1】と【例題2】をそれぞれ一勘定制で仕訳すると以下のようになるの。」
【例題1を一勘定制で仕訳した場合】
(借)仕 入 500,000 (貸)当 座 500,000
【例題2を一勘定制で仕訳した場合】
(借)当 座 300,000 (貸)売掛金 300,000
すだっち「なんだか、当座勘定で一緒くたになってますね。」
えみりん「当座勘定は、借方の残高なら資産、貸方の残高なら負債を示すのよ。ちょっと内訳が分かりにくいかもね。でも日商簿記検定ではほとんど二勘定制で出題されるわよ。」
すだっち「じゃあ、一勘定制は参考程度で覚えておけばいいですかね?」
えみりん「でも簿記の基礎を理解する為にはしっかり覚えてね。それより一億円の小切手、早く払ってよ!」
すだっち「だから不渡りですってば!」
